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私の妻は要介護度Dとなり全介護で日常生活に支障をきたしています。
難病の脊髄小脳変性症で狂牛病のようだと聞き、妻は立腹。
しかし、事象はそのとおりで手足は思うように動かず、言葉は出ず、嚥下障害があり、大変困っている状況でした。
ただ、大脳と耳と目だけに残存機能があり、今を大事に活用し生きぬくべく妻も必死でした。
しかし、やはり時間の問題です。妻一人を家に置いて行くのも心配で買い物も思うようにできません。
私自身も正直申しまして、妻の床ずれ対策など介護疲れで心身ともに滅入ってしまうこともありました。
妻を車に乗せたまま急いで買い物を済ませることが多く、
気晴らしにと車椅子に乗せ買い物をしたりもしますが、妻の体形は崩れ
ユダレで服は汚れ、行き交う人の目を気にしているのか頭はたれたまま、
妻だけでなく、私までもどこか悲しく、人の目を気にし、どことなく不安げな買い物です。
こんな妻をわざわざ「人目に晒さなくても」と、周囲の人は見ているのではと、
私自身たいへん気になることでもありました。
だから 買い物に出るのも気重で車に乗せたままでの買い物が続きました。
そんな中、ふっと気づいたことがありました。
車椅子を前後に回し、肘掛に手を当て 顔と顔をつき合わせるようにして移動してみようと・・・。
そして、実際やってみますと・・・。
妻は大変喜び、顔をあげるようになりました。
もう、行き交う人や周囲の目など気にすることなくありませんでした。
商品を持とうともしなかった妻が、商品をつかむことも出来ました。
今までに感じたことのない喜びが生まれ、大変楽しく買物が出来ました。
あと押し車椅子の買物では、妻に全ての人の目が注がれるのですが、
対面で話し掛けながらの買物は妻の目の前には私しか入りませんし、周りの人の動きや視線は気にならないようです。
これだ!
私は思いました!
妻がこんなに自分の顔を上げて、商品に興味を持てるようになったのは、
妻の目の前に安心できる人間の顔が欲しかったのだ!
そのことに私自身は全く気づけなかった!
さっそく、私の対面ハンドル付き車椅子探しが始まりました。
いろんな車椅子メーカー、介護用品ショップ、
福祉用具レンタル会社(福祉用具専門相談員)など問い合わせしました。
しかし、返ってくる返事は「 知らない」「無いのでは」等々。
現在、私の娘がロスに居ますので福祉先進国アメリカの情報も聞いてみました。
え〜〜い!
こうなれば自分で作ってしまえ!
私は自分で製作することにしました。
妻が買い物を楽しんでくれのなら・・・。
妻がうつむかないで少しでも明るくなってくれるのなら・・・。
そこで自分なりに考え、試行錯誤して、肘掛に固定した収納式対面介護ハンドルを試作し、妻を乗せてみました。
効果は抜群!
妻は、思ったより明るくなり 笑顔で喜んでくれました。
私まで嬉しくなりました。
今はリハビリを兼ね2時間程度の買物を、気分転換・機能回復気味でいろんな移乗介護もたいへん楽になりました。
思いもかけない効果を妻にもたらしました。
上げなかった頭は上げるようになり、目は輝き、姿勢ももううつむくことはなくなりました。
そして、何よりも嬉しいことは、2時間程度の排尿の自己管理が出来るようになったこと。
毎夜5〜7回の排尿の訴えが軽減したことが、大変嬉しいことなのです。
妻の薬は、尿意を促す副作用が顕著だとか、
だから出かける時にトイレへ、空振りでも必ずトイレに入ってから、と。
そしてドライブ、リハビリを兼ねたシヨッピング、ストアー内の移動は、
片方のステップに両足を、これもリハビリの一環。
買い物篭は膝の上に置き、安全と、落ちないように配慮、
気配りを促しながらの前後左右・並行での移動は簡単に。
なにか支障があれば即座に方向転換が自由自在だし、我ながら自作品のアーム付対面介護車椅子は、
大変便利な介護用車椅子だと自負しています。
このようにして買い物を楽しみ、自家用車への移乗も活発に済ませて帰宅。
直ちにトイレの便座へ、座ったかと思うと即刻放尿、辛抱していてくれたことと、
後の尿意訴えの減少傾向が認識され、心地よい一日が過ごせるようになりました。
その夜は確かに排尿訴えが激減、有っても2回程度、無いときは尿取パットがビッショリ
(適度の疲れによる安眠で失禁?この方が介護者にとっては楽です。夜中に何回も起こされるより・・・。)
この対面介護車椅子利用で妻は当然ですが、介護する私自身もたいへん楽になりました。
ミジメ ミジメの生活が二人で買い物に行ける喜びに転換、
ピンチが車椅子介護対策をするチャンスになりました。
寝返りができず、介護保険レンタルの床ずれ予防マットが今は2台めの外出用車椅子に替わり、
リハビリと心のケアを兼ねた買い物を日課にしています。
寝たきり、引きこもり人生に光明が=「怪我の功名」 と言うことでしょうか?
私たち夫婦は共々70歳の余命幾年月・縁があっての人生、
楽しい老後にはならないまでも、現状維持、高揚を模索しています。
この対面介護車椅子の考案で生活分野が広がり、
消え失せていた社会参加を促し、心の啓発促進効果を期待しています。
障害者や病人・高齢者など形は変わっても、学校や病院・介護施設やスーパー・公園、
路上での対面介護車椅子移動は行き交う人目を気にすることなく心豊かに出来ることを、
一人でも多く、一日でも早く知っていただき、
この対面介護車椅子が広まり介護の現場が改善されることを提案いたします。
〒833-0001 福岡県筑後市大字一条505−2
TEL/FAX 0942-53-6070
携帯電話 090-8666-8686
吉山一成
対面介護車椅子 特許出願中 特願 2007-227100
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